F1では基本的に土曜日の午後に予選を行います。
予選ではQ1・Q2・Q3と3回タイムアタックをし、その順位が日曜日の決勝のレースのスタート順になります。
Q1
まず、予選はQ1からスタートします。
Q1ではすべてのマシン(2018年は20台)が参加してタイムアタックをします。
Q1は18分間あり、その時間の間であれば何周でも走ることができます。
その中からタイムの速かった上位15台が次のQ2へ進むことができます。
16~20位のマシンは、Q1での順位で決勝をスタートします。
Q2
Q1のあと、7分間のインターバルがありQ2がスタートします。
Q2は15分間あり、上位10台が次のQ3へ進むことができます。
11~15位のマシンは、Q2での順位で決勝をスタートします。
また、上位10台のマシンは、このQ2で最速ラップを記録したタイヤで決勝をスタートする必要があります。
11~20位のマシンは自由にタイヤを選ぶことができます。
Q3
Q2のあと、8分間のインターバルがありQ3がスタートします。
Q3は12分間あり、このQ3の順位で決勝をスタートします。
Q3で使用したタイヤは返却する必要があるので決勝では使用できません。
その他
F1の予選では12~18分間あるため、何周もタイムアタックをした方が得と思うかもしれません。
しかし、そう何周もタイムアタックをすることは難しいです。
なぜなら、まずチャージラップというのが必要です。
チャージラップというのはバッテリーを充電する周回のことです。
また、燃料が軽い方が有利ですので、多くの周回を行うにはそれだけの燃料を積む必要があります。
また、新しいタイヤの方が良いタイムは出やすいです
したがって、まず1周目にチャージラップをします。
そして、2周目にアタックをしてできる限り速いタイムを出します。
3周目にピットに戻ってきてタイヤを交換し、燃料を積みますので、最低3周は必要です。
また、多くのマシンが周回していますので、ゆっくり走っているマシンが多い時にタイムアタックをすると不利になります。
したがって、できるだけ他のマシンと同じタイミングでタイムアタックをした方が良いです。
そうすると、だいたいタイムアタックをする周は2回の場合が多いです。
また、反対にQ1の1回目で上位チームが良いタイムが出たときは、2回目をせずにQ2に備えることもよくあります。