スラムダンクで桜木は福田をディフェンスできないけどリバウンドで上回る
桜木は陵南戦で福田のオフェンスをまったく止めれませんでした。
その理由として、牧や藤真はこのように言っています。
牧は「経験」と言い、藤真は「タテは止められるがヨコはついていけない。」と言っています。
確かにその通りなのですが、根本的に桜木と福田はミスマッチなのです。
ミスマッチというのは、「大きい選手と小さい選手」や「アウトサイドプレーヤーとインサイドプレーヤー」がオフェンスとディフェンスでマッチアップすることを言います。
他にもミスマッチの例はあると思いますが、多くの場合、このどちらかです。
では、桜木と福田はどうかというと、どちらも身長は188cmなので身長のミスマッチはありません。
しかし、福田はインサイドプレーヤーかというとそうではありません。
陵南でのポジションはPF(パワーフォワード)となっていますが、実際のオフェンスでは主にアウトサイドから攻めています。
インサイドにポストアップした例は、ほぼないです。
なので、陵南は1インサイド・4アウトサイドのチームと言えます。
これは珍しいことではありません。
では反対に桜木はどうかというと、言うまでもなくインサイドプレーヤーです。
したがって、この場合、アウトサイドプレーヤー(福田)とインサイドプレーヤー(桜木)のミスマッチなのです。
だから、桜木じゃなくても赤木が福田に付いて止めれるかというと止めれないと思います。
桜木よりかはマシでしょうけど・・・
しかし、ミスマッチというのはオフェンスに選択権があるのでオフェンスの方が有利です。
したがって、桜木に不利なことだけではありません。
桜木の長所を生かせば良いのです。
桜木の最大の長所はリバウンドです。
では、このリバウンドが福田が強いかというと強いとは思えません。
桜木は翔陽の190cm台の4人相手にリバウンドで勝ってきたのです。
福田が相手であれば、相手にもならないでしょう。
したがって、オフェンスでもディフェンスでも、どんどんリバウンドを取っていけば良かったのです。
そうすると、桜木と福田のマッチアップでは福田のマイナスの方が大きかったと思います。
リバウンドをどんどん取られると勝負にならないからです。
しかし、試合の中で桜木がリバウンドをどんどん取り出したのは、魚住がファウルトラブルでベンチに下がってからです。
魚住がいない方がさらに取れますが、いたとしても赤木がマークしているわけですから、仮にこのマッチアップが五分とすると、桜木がリバウンドを取れたと思います。
仮に例えば福田に25点を取られたとしても、桜木が15リバウンドを取れば、これは後者の方が上回ります。
特にオフェンスリバウンドというのは大きいです。
シュートを外してオフェンスが終わっているのに、もう一度攻撃できるわけですからね。
そうなると、前半からジワジワと湘北が点数を広げていく展開になったんじゃないかと思います。